さてさて、実際に新しい会社が動き出して私達はお客様に戻ってきてもらおうと、詫び状の郵送の準備に追われていました。

そして、ある日のお昼、私はタマタマ、トイレに入っていたのですが、誰かがドアをノックする音が聞こえました。
(実は、私たちが居る場所は極秘なので、限られた人しかこの場所は知らないし、ノックの仕方も決めてありました)
取り決めのノックの仕方と違うので誰もドアを開けず様子を見ていたらしいのです。
そしたら、次は激しくドン、ドン、とドアを叩く音が聞こえました。
様子が見えない私も、これは変だ!と思いました。

トイレのドアに耳をくっつけて外の様子を伺っていたら、いきなり、ガシャーン!と音がしたので、もうパニクッてしまいました。
債権者がここを嗅ぎ付けて、乗り込んで来たのかも知れない・・・。
もぉ、怖くて、怖くて、心臓パクパクでした。
他の仲間の声は聞こえないし、妙に静まり返っていたのが余計怖くて、15分くらいトレイから出ていけませんでした。
状況が見えないって、こんなに怖いんだぁ〜ってつくづく思いましたよー。

で、思い切ってドアを開けると、仲間の一人が「来たよ・・・。しっかり顔も見られちゃった。」って一言言いました。
話を聞いてみると、来た人とは、辞めされられた人達だったのです。
その中の1人が物凄い怖い顔で、前の会社の制服を窓から投げ入れていったらしいのです。
あのガシャーンって音は、制服を投げ入れた際に物にぶつかった音だったのです。

やっぱり、バレてる。
でも、どうしてここが分かったのかしら?
誰かが、尾行されたの?
色々、可能性を考えてみたけど結局決着しませんでした。

そして、恐る恐るドアを開けてみると紙袋が3つ有って、中に制服が入っていました。
その中の1つの紙袋の中に、制服と一緒に、人型に切った白い紙が入っていました。
これは、メッセージでしょうね。
絶対、許さない・・って言う。
会社に対する怒り?
それとも、知っていて教えなかった私たちに対する怒り?
どっちなんだろう。
相手にとっては、まだ終わっていない事なんですよね。
社長が自殺して亡くなっても、あの人達にとってゴミのように切られた事実は変わらないんですよね。

さすがに、その日は怖くて、電車には乗らずに車で帰りました。

この人型に切った白い紙は、その一週間後にまたドアの所に挟んであったんです。
今度は、頭の所に赤い点が書いてあって、何やら呪文のような英字が赤で書いてありました。

あの、5月15日からまだ、二週間位しか経ってないのに、色んなことが有り過ぎだよー。
頭と体が付いて行けない・・・・。

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